2004-01-01から1年間の記事一覧

仲俣暁生『ポスト・ムラカミの日本文学』朝日出版社(2002年5月発行)文学:ポスト・ムラカミの日本文学 カルチャー・スタディーズ作者: 仲俣暁生出版社/メーカー: 朝日出版社発売日: 2002/06/01メディア: 単行本購入: 6人 クリック: 36回この商品を含むブログ (61件) を見る

現在の日本文学は、過去の「文壇」とは完全に断絶したものとなっており、それは 70年代末の二人のムラカミ=「村上春樹」「村上龍」の登場に始まり、80年代の日本文化において決定的なものになったのだ、ということを示した本。現在の日本文学(だけでなく日…

仲正昌樹「加藤典洋におけると」(雑誌「情況」 2003年11月号)

高橋哲哉との「敗戦後論」をめぐる論争を手がかりに、加藤典洋のが批判されている。この論争における加藤の主張は次のようなものだ。「敗戦」以降、それまでの日本の「共同体」は崩壊したしかし多くの日本人は、いまだにその崩壊した「共同体」に依拠した言…

加藤典洋『テキストから遠く離れて』講談社

テクストから遠く離れて作者: 加藤典洋出版社/メーカー: 講談社発売日: 2004/01/17メディア: 単行本 クリック: 10回この商品を含むブログ (25件) を見る 「作者の死」をめぐる、バルト、デリダ、フーコーのテキスト論を著者なりに整理しながら、著者自身の批…