2004-02-01から1ヶ月間の記事一覧
現在の日本文学は、過去の「文壇」とは完全に断絶したものとなっており、それは 70年代末の二人のムラカミ=「村上春樹」「村上龍」の登場に始まり、80年代の日本文化において決定的なものになったのだ、ということを示した本。現在の日本文学(だけでなく日…
高橋哲哉との「敗戦後論」をめぐる論争を手がかりに、加藤典洋のが批判されている。この論争における加藤の主張は次のようなものだ。「敗戦」以降、それまでの日本の「共同体」は崩壊したしかし多くの日本人は、いまだにその崩壊した「共同体」に依拠した言…
テクストから遠く離れて作者: 加藤典洋出版社/メーカー: 講談社発売日: 2004/01/17メディア: 単行本 クリック: 10回この商品を含むブログ (25件) を見る 「作者の死」をめぐる、バルト、デリダ、フーコーのテキスト論を著者なりに整理しながら、著者自身の批…