2003-08-01から1ヶ月間の記事一覧

大塚英志責任編集:雑誌「新現実 Vol.2」

次のような文章が載っているらしい。読んでいて、プロレス団体が乱立し出した頃のことを思い出してしまった。 「経営感覚ということ」 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/tg/feature/-/452287/250-2021290-9440205

大塚英志「文学自動製作機械」(群像2003年9月号)

なんだか妙なテキストである。要するに、「最近、既存作品のサンプリングや構図を変換するだけで作品を仕上げてしまう作家がエンターテインメントの分野からかなり出てきているが、その中で「舞城王太郎」だけを「文学」として取り上げ、プッシュしている理…

『動物化…』出版後の東浩紀の主な対談(2002年分)

http://www.t3.rim.or.jp/~hazuma/oldinfos/2002.html より抜粋。 ?桝山寛:“動物化=ゲーム化”する現代のエクスタシー(『Internet Magazine』3月号、インプレス) ○斎藤環:工学化する社会/動物化する人間(『大航海』第42号、新書館) ?あさのまさひこ…

東浩紀『動物化するポストモダン』講談社現代新書(ISBN:4061495755)

現代の若者のいる状況は「ポストモダン(大きな物語の消失後の世界)」そのものであるということを、「動物化」という言葉をキャッチに使って説明した本。「動物化」というのは、多少物議をかもす言葉だが、「社会化」の対概念と考えるとしっくりくる。30代…

東浩紀・大澤真幸『自由を考える』NHKブックス(ISBN:4140019670)

本来は『動物化するポストモダン』と対になる本。東浩紀の思考のベースには、「二重性」(デビュー論文には「コンスタティブ/パフォーマティブ」という対概念があった)があるような気がするが、例えば「公/私」「大きな物語/小さな物語」という対で言えば…

フリーダ・カーロとその時代

イサム・ノグチのメキシコ時代に交流のあった、フリーダ・カーロの展覧会が、渋谷bunkamura で開催中(9月8日(日)まで)。レメディオス・バロとかも展示されているようです。 Bunkamura ル・シネマでは、フリーダの生涯を描いた映画「フリーダ」も公開中。…

ドウス昌代『イサム・ノグチ -- 宿命の越境者』講談社文庫(上=ISBN:406273690X/下=ISBN:4062736918)

副題にある通り、著者がイサム・ノグチ(日系アメリカ人アーティスト。作品等はここに詳しい:http://www.noguchi.org/)に見いだしたものは、「越境者」である。明治という時代に混血の私生児として生まれた彼は、自分のアイデンティティの確立を求め続けた…

アフリカ

2年程前に、「シエラレオネ」という国について調べようとした時にわかったのだが、webで最もアフリカ関係の情報が充実している日本語ページは外務省のページだった。 外務省:アフリカ:http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/africa.html 他に総合的な情報が掲…

フィリップ・ゴーレイヴィッチ『ジェノサイドの丘』WAVE出版 (上=ISBN:4872901584/下=ISBN:4872901592)

わずか10年ほど前のことだが、アフリカのルワンダで「100万人」の人々が一方的に殺戮されるという事件が起こった。著者はその事件の1年後に現地に赴き、詳細な報告を書いているが、著者を動かしているのは「何故このような悲劇が起こったか」ではなく、「何…

全日本女子バレーボール選手の大型化

現在の女子バレーの代表選手の一覧:http://www.jva.or.jp/japan/aw-members.html アタッカーの平均身長は 185cm 前後という感じですか。 少し前に、テレビでワールドグランプリ予選(http://www.jva.or.jp/topics/topics200308.html)のイタリア戦をやって…

二宮清純『天才セッター中田久美の頭脳(タクティクス)』(ISBN:4104590010)

ちょっと大げさに見えるタイトルがこの本のすべてを表している。著者が「中田久美」へのインタビューを通して見たものは、「天才」と「セッター(=中田久美にとってのバレーボール)」と「タクティクス(中田久美のバレーに対する方法)」だったのだろう。 …

感想の書き方

私の場合、どんな作品に触れても、大体次のようなことを考える。 作者は何故このような作品を作ったのか 自分にとってその作品はどのような意味を持っているか その作品から読み取った「世界観」で自分の周りを見直すとどうなるか 普通に感想を書く場合は、…

ここに書くこと

基本的に個人的なメモ。 気になった本や、読んだ本の簡単な感想。